イラン外務省報道官、「ワルシャワ会議は、イランと欧州の対立を誘うための離間策」
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イラン外務省のガーセミー報道官
イラン外務省のガーセミー報道官が、「ポーランド・ワルシャワでの反イラン的な内容の会議の開催は、イランと一部のヨーロッパ諸国の間に対立を起こすための離間策だ」と指摘しました。
ガーセミー報道官は28日月曜、定例記者会見で、来月ワルシャワで開催が予定されている反イラン的な内容の会合について、「アメリカによる今回の行動は明白な目的を有している。過去に地域的な問題の一部にかかわった経歴を持ち、新たにEUに加盟した一部の国の体質に注目すれば、今回の会合の目的がイランと一部ヨーロッパ諸国の間に対立や亀裂を持ち込むものであることは明らかだ」と述べました。
また、ワルシャワ会合へのイギリスのハント外相の出席に関する、IRIB国際放送記者の質問に、「イランは確実に、ワルシャワ会合の成り行きを監視することになるだろう。また外交分野での措置も講じてある」と答えました。
アメリカのポンペオ国務長官は今月11日、イラン恐怖症を広める工作を続ける中、来月13と14の両日、ワルシャワで反イラン的な内容の会議を開催することを明らかにしました。
ガーセミー報道官はさらに、イランのアラーグチー外務次官のヨーロッパ歴訪について、「アラーグチー次官の今回の訪問は、IAEA国際原子力機関との協議および、ヨーロッパ諸国との二者協議が目的だ」と説明しました。
さらに、イランとの特別な金融ルートの設置策であるSPV・特別目的事業体が28日実施されるという、ヨーロッパ側の約束についても、「イランは当初からヨーロッパによるSPVには期待していなかったが、果たしてヨーロッパ側がこの約束履行の遅れをどのように取り返していくのかを見守る必要がある。しばらくは状況を見守り、彼らが何を発表するのかを待つべきだ」と語りました。
また、イランのミサイル問題に関するフランスのルドリアン外務大臣の最近の発言に関して、「イランのミサイル問題は協議することのできない防衛、抑止的なものだ。第三者の発言によりこの方針が変わることはない」と述べました。
ガーセミー報道官はさらに、イランに対するヨーロッパの非難や、サウジアラビアのミサイル開発計画について、「ヨーロッパは、地域諸国や地域外の国々を別の方向から眺め、これらの国がいかにして自国の軍事力を高め、イエメンをはじめとする国々にいかにして大量破壊兵器を使用しているのか、そこに目を向けるべきだ」と指摘しました。
最後に、ベネズエラ情勢について、「ベネズエラの国内問題は同国民のものだ。イランはベネズエラの合法政府と国民への支持を表明している。アメリカなどの国がベネズエラに内政干渉しないよう希望する」との見解を示しました。
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