イラン国連大使、「イランは核合意における次の歩みを踏み出す用意が出来ている」
イランのタフテラヴァーンチー国連大使が、ヨーロッパ側の約束不履行に関する対抗措置として、核合意内に定められたイランの責務縮小に向けた2段階目の歩みを踏み出したことに触れ、「ヨーロッパ側が自らの責務を履行しなければ、イランは次のステップを踏み出す用意が出来ている」と語りました。
イランは今月7日、ヨーロッパに対し責務履行のため与えていた60日間の猶予期間の満了後、それまで3.67%だったウラン濃縮の濃度を引き上げるプロセスを開始しました。
イランはまたヨーロッパ諸国に対し、自らの責務を履行しなければ、イラン側として3段階目のステップを確実に踏み出す、と通告しています。
タフテラヴァーンチー大使は、10日水曜に発表されたBBCのインタビューにおいて、「ヨーロッパ側に核合意関連の不履行が見られるにもかかわらず、イランは依然としてこの合意にとどまっている」とし、「ヨーロッパが核合意に定められた約束や責務を遵守していないことは容認できない」と語りました。
そして、対イラン軍事攻撃をちらつかせてのアメリカの脅迫に触れ、「イランは、いずれの国とも戦争したくないが、他国がわが国を攻撃すれば、それに断固として報復する」と述べています。
さらに、「西アジア地域における戦争勃発は、いずれの国の利益にもならない」としました。
タフテラヴァーンチー大使はまた、イギリス海兵隊によるジブラルタル海峡でのイランのタンカーの拿捕に関しても、「イギリスのこのような行動は、海賊行為および国際法違反の代表例だ」と語っています。
そして、「イギリスは速やかにイランのタンカーを釈放すべきである。そうでない場合、自らのこの行動の結果がどういうことになるかを待つべきだ」と述べました。
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