イラン、「核合意内の責務縮小は、わが国の不変の戦略」
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シャムハーニー書記とボヌ外交顧問
イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー書記が、「核合意内の責務の段階的な縮小は、わが国の不変の戦略である」とし、「この措置は、核合意第26条と36条に基づき、わが国の権利が完全に実現されるまで実施される」と語りました。
イルナー通信によりますと、シャムハーニー書記は10日水曜、フランスの外交顧問エマニュエル・ボヌ氏とテヘランで会談し、ヨーロッパが核合意内の約束を履行していないことを批判し、「もはや、当事者の一方だけが措置を講じる時期は過ぎ去っており、イランの確固たる決意や責務履行は、相手側の行動に応じたものになる」と述べています。
また、「わが国に対するアメリカの最大限の圧力行使は、もはや失敗した戦略に終わっている」とし、「イランは行動をもって経済、政治、防衛といった側面において、様々な問題や緊張を制御し、対処する能力があること、こうした特色のある国と強制的な言葉で話すことはできないことを証明した」としました。
さらに、「アメリカは今や、ヨーロッパの独立性を担保にとっており、ヨーロッパ諸国はアメリカの一方的な行動から自らの独立やアイデンティティを守るために抵抗する必要がある」と語っています。

一方、ボヌ外交顧問もこの会談で、「自分は仲介役としてイランに来たのではなく、アメリカ側からイラン向けのメッセージは全くあずかっていない」と述べました。
また、「フランスは、過去40年間に渡り様々な圧力への抵抗や各種の制裁の回避という事実を証明してきたイランの力を認識している」と強調し、「アメリカの行動にもかかわらず、イランの力や勢力拡大、位置づけはこの20年間、地域・国際関係のバランスにおいてきわめて注目すべきものだ」としています。
そして、「地域におけるイランの影響力や役割が否定できないものであることから、フランスはシリア、イエメン、イラク、レバノンでの危機管理・制御に向けてイランと協力し、協議を継続する意向である」と語りました。
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