イラン大統領、「恒常的な安定確立への唯一の道は、地域内の対話と協力」
イランのローハーニー大統領が、パキスタンのカーン首相との会談で、「地域における恒常的な安定や安全、発展への唯一の道は、地域内の協力と対話に他ならない」と語りました。
ローハーニー大統領は13日日曜、代表団を伴ってイランを訪問中のカーン首相と会談した際、「地域の問題の解決には、地域外の大国に助けを求めるのではなく、善意を伴う政治的な対話や治安の促進、地域的な関係の発展に向けた戦略の転換が必要である」と述べています。
また、「地域の安全は、地域諸国によって確保されるべきだ」とし、「地域での緊張緩和に向けた第1歩は、イエメンでの停戦及び同国の抑圧されている国民に対する攻撃の停止である。イランはこれに関するあらゆる措置を支持する」としました。
さらに、今月11日にサウジアラビア沿岸近辺でイランのタンカーが攻撃されたことに触れ、「イランはこれに関する確固たる証拠を有しており、今回の事件の首謀者の特定や最終結果に至るまで、捜査が続けられる」と語っています。
一方のカーン首相もこの会談で、「パキスタンは、イランとこれまでの歴史において築いていた親密な関係に注目し、政治、経済、文化のすべての領域における二国間関係の拡大を求める」と述べました。
また、一部の地域的な対立に触れ、「地域内や近隣諸国間の緊張はすべて、地域外諸国にとっての利となる」としています。
さらに、「パキスタン政府は、イラン・サウジアラビア間を含めた地域での緊張緩和や治安・安全確保に向け、一役買って出ることを考えている」と語りました。
そして、「イエメンでの停戦は、地域での緊張解消や平和に向かうプロセス、さらに二国間や多国間の対話の糸口となりうる」と述べています。
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