11月 05, 2019 18:28 Asia/Tokyo
  • ローハーニー大統領
    ローハーニー大統領

イランのローハーニー大統領が、核合意内の同国の責務縮小の4段階目の実施を発表し、「この段階は、明日6日水曜からテヘラン南方のフォルド核施設にて開始される」と語りました。

ローハーニー大統領は5日火曜、「核合意に基づき、フォルド核施設では1044機の遠心分離機が稼動することになっていたが、ガスは注入されない」とし、「フォルド核施設では、明日6日から遠心分離機へのガス注入が開始される」と述べています。

また、「イランだけが一方的に核合意を遵守するわけにはいかない」と強調し、「核合意の関係国は、イランとの交渉実施のため2ヶ月間が猶予が与えられ、それによって金属や保険、石油、銀行・金融分野を含む全ての制裁が解除される必要がある」としました。

さらに、「イランの新しい活動はIAEA国際原子力機関の監視下で行われることになるが、4段階目の措置もそれまでの段階と同様に本来の状態に戻すことが可能だ」と語っています。

そして、「イラン国民は抵抗する国民であり、対話や協議に応じる国民である」とし、「イランが自らが選んだ道は、完全に正しい」と述べました。

アメリカは昨年5月8日、2015年に6カ国グループの一員としてイランとの間に成立した核合意から、一方的に離脱しました。

イランは、アメリカの核合意離脱後の1年間、忠実に責務を履行して相手方の動向を注視していましたが、ヨーロッパ諸国がアメリカの対イラン制裁の悪影響を緩和できないことから、核合意内に定められた自らの責務の段階的な縮小に踏み切りました。

イランがこれまでに実施した責務縮小措置としては、ウラン濃縮度の3.67%以上への引き上げ、濃縮ウランの備蓄量の増量、そして核合意に定められた研究開発分野での義務の全面的な履行停止が挙げられます。

 

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