イラン中部アラークの原子炉が稼動開始
12月 23, 2019 21:07 Asia/Tokyo
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アラークの原子炉
イラン中部マルキャズィー州の中心都市アラークにあるホンダーブ研究炉の第1段階の装備が終了し、稼動を開始しました。
イルナー通信によりますと、ホンダーブ重水原子炉の第1段階の装備が23日月曜、イラン原子力庁のサーレヒー長官の立会いのもと行なわれ、稼動を開始しました。
この新型の原子炉は、原子炉の設計・建造における技術的な知識の獲得、専門家の育成、中性子物理学の分野での研究開発の実現、医療や工業、農業分野での利用をめざす放射性同位体(ラジオアイソトープ)の生産を目的に建設されました。
また、この研究炉は2つの回線を有し、第1回線は炉心の熱をとり、第2回線は第1回線で発生した熱を冷却塔に、そして最終的には周囲の環境に移動させる役割を果たします。
第2回線には熱変換機、炉心部プール、移動ポンプなどが含まれます。
イラン核合意では、この重水炉の再設計計画はイランと中国が協力し、米国を含む核合意のその他署名国の参加によりスタートしましたが、米国の離脱後は英国がその代わりを担って参入していました。
核合意に基づき、ホンダーブ重水炉の再開発は5年計画の枠組みで実施される必要があります。
しかし、米国の破壊行為によりプロセスは遅延しており、イラン側はこれを強く批判しています。
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