イラン国会議長、「『世紀の取引』は、パレスチナ被抑圧民に対する明らかな背信行為」
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ラーリージャーニー議長とハニヤ政治局長
イランのラーリージャーニー国会議長が、「『世紀の取引』と銘打った悪魔のごとき計画は、パレスチナの被抑圧民に対する明らかな背信行為であり、世界の全てのイスラム教徒に対する侮辱だ」と語りました。
ラーリージャーニー議長は29日水曜、パレスチナ抵抗運動ハマスのハニヤ政治局長と電話会談し、世紀の取引という悪魔的な計画に対抗するパレスチナ国民への、イランの全面的な支持を強調するとともに、「この計画は、今既に失敗している」と述べています。
また、「疑うまでもなく、アメリカのトランプ大統領とシオニスト政権イスラエルの戦略的な誤りにより、パレスチナに対するイスラム圏の諸国民の支持はこれまで以上に増大するだろう」としました。
一方、ハニヤ政治局長も、パレスチナの被抑圧民に対するイランの恒常的な支持に謝意を表明し、「イランは常に、パレスチナ国民の支持の最前線および、抵抗の枢軸としての位置にあり、この重要性にパレスチナ戦士らは心強さを感じている」と語っています。
ラーリージャーニー議長はまた、レバノンのベッリ国会議長とも電話会談し、「世紀の取引」という欺瞞的な計画の粉砕を目指すパレスチナ国民を擁護するための、全てのイスラム諸国の団結を強調しました。
これに対し、ベッリ国会議長もパレスチナ被占領地でのイスラエルの犯罪を非難し、「世紀の取引の結果、パレスチナの全ての集団・グループがシオニストの違法な要求に抵抗すべく結託することになる」と語っています。
アメリカのトランプ大統領は28日火曜、ホワイトハウス内でイスラエルのネタニヤフ首相とともに一方的なパレスチナ・イスラエル和平案としての「世紀の取引」を発表しました。
この計画は、ほかのアラブ諸国に暮らしているパレスチナ難民の祖国帰還問題の排除を狙ったもので、安保理決議第194号にも反しており、パレスチナの市民や各グループ・集団勢力の大規模な反対に遭遇しています。
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