イラン外相、「”世紀の取引”は地獄への高速道」
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ザリーフ外相
イランのザリーフ外相が、シオニスト政権イスラエル寄りに偏向した「世紀の取引」案を「地獄へ向かう高速道」としました。
ザリーフ外相は29日水曜夜、ツイッター上で「ネルソン・マンデラは、バントゥースタン(後述)が南アフリカの解放(=アパルトヘイト廃止)の数十年後、再び出現することを想像しただろうか?」という質問とともに、「我々イスラム教徒は、目を覚まさなくてはいけない。アメリカはこれまで誠実な仲介者だったことはなく、これからもなることはない」と語りました。
同外相は、このメッセージの終わりに、”パレスチナのために団結しよう”という意味の「#Unite4Palestine」というハッシュタグを加え、また、南アフリカと旧南西アフリカのアパルトヘイト制度を象徴するバントゥースタンの地図、そしてアメリカがパレスチナの領有地と主張する地図の2枚を掲載しました。
バントゥースタンは、アパルトヘイト政策に基づいて建設された、現ナミビア共和国である旧南西アフリカや南アフリカ共和国に住む黒人たちのための地域でした。
同地域建設の目的は、黒人の諸民族を限られた一地域に集め、各民族に一地区を割り当て、南アフリカ内の黒人民族自治政府を構成する基盤として画一化することでした。
アメリカのトランプ大統領は28日火曜、ホワイトハウスでシオニスト政権イスラエルのネタニヤフ首相と並び、「世紀の取引」と呼ばれる甚だ偏った内容の計画案を発表しました。
同案によれば、聖地ベイトルモガッダス・エルサレム全域とヨルダン川西岸に現在ある入植地はシオニスト政権イスラエルに委譲され、他国に移住しているパレスチナ難民は祖国への帰還の権利を失うとされています。
パレスチナのあらゆる勢力は、この案へはっきりとした反対を表明しました。
パレスチナの人々も、同国の各地で抗議デモを行い、米・イスラエルによる「世紀の取引」への反対の意を示しました。
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