イランとカザフスタンの大統領が両国の関係拡大を強調
イランのローハーニー大統領とカザフスタンのナザルバエフ大統領が、政治・経済のさまざまな分野における両国の関係拡大を強調しました。
ローハーニー大統領は、11日月曜、テヘランで、ナザルバエフ大統領と共同記者会見を行い、両国の政府・民間部門の66の協力文書が調印されたことは、両国の関係の転換点だとしました。
また、「イラン政府は、さまざまな分野でのカザフスタンとの協力拡大を歓迎する」と強調しました。
さらに、カザフスタンは、イランの隣にある友好的なイスラム教国だとし、「カザフスタン政府は常に、制裁の間も、核協議の間もイランに寄り添い、核合意の実施後も、イエローケーキ60トンをイランに移送し、この実施の流れにおいて有益な支援を行った」と述べました。
ローハーニー大統領は、「貿易、農業、学術、文化、石油、天然ガス、石油化学、石油製品、運輸、鉄道網の分野でのイラン、カザフスタン、トルクメニスタン、引いては中国の協力の拡大は、両国が実現を強調した問題だった」と述べました。
さらに、イランとカザフスタンは、地域問題に関して共通の見解を有していると強調し、「イランは、過激派、テロ、宗派間の対立を、イスラム世界を脅かす3つの重要な危険だと考えている」と語りました。
一方のナザルバエフ大統領もこの記者会見で、対イラン制裁の解除により、両国の関係に新たなページが開かれたとし、「カザフスタンは常にイランの傍らにおり、地域問題の大部分において、イランと共通の見解を有している」と述べました。
さらに、イランとカザフスタンの間で、20億ドルの66の協力文書が調印されたことに触れ、「両国は、経済、貿易、農業、産業、鉱業のさまざまな分野で、協力拡大に向け、多くの可能性を有している」と語りました。
ナザルバエフ大統領は、イランの政府高官と会談し、二国間、地域、国際協力を拡大する目的で、11日朝、テヘラン入りしました。