イラン麻薬取締役部長 「イランは欧州への麻薬流入を阻止している」
2月 22, 2020 21:26 Asia/Tokyo
イラン警察のザーヘディヤーン麻薬取締部長が、麻薬密輸撲滅のためイランが講じる強化措置を指摘し、「イランは欧州への麻薬流入を強力に阻んでいる」と強調しました。
ザーヘディヤーン麻薬取締部長は21日金曜、イタリアの首都ローマで世界57か国の警察の麻薬取締関係者が出席して開催された国際会議の傍ら、記者団に対し、アフガニスタンに米国と西側諸国の有志連合軍が侵攻してから麻薬生産量が35倍増加したことに言及し、「アフガニスタンの麻薬生産量は185トンだったのが6400トン以上にまで増えた」と述べました。
また、「イランは世界の麻薬密輸業者と戦う最前線として任務にあたり、これまで4000人の殉職者と1万2500人の負傷者を出している」と説明しました。
さらに、米国が制裁を科してイランが必要とする装備品の入手を妨害しているため、西側諸国とイランとの相互協力レベルが下がっていることを指摘し、「米政府のイラン制裁という工作はテロ組織を助け、それらに真剣に対応する妨げとなっている」と強調しました。
ザーヘディヤーン部長は、イラン国境の監視は広範囲であることからも最先端の装備が必要とされるが、米国や西側諸国はイランにそれらを輸送するのを妨げているとして、「これらの装備不足の問題は、結果が出ていない米国のほかの制裁同様、イランの科学的・技術的な力により、ほどなく解決されると期待している」と述べました。
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