世界におけるイランの位置づけ(11)
平均余命指数伸び率順位
皆さまは、イランが平均余命指数伸び率で世界第10位であることをご存知でしょうか?
毎年発表される国連の人間開発指数報告書の中で、国の発展の重要な指標のひとつとされているのが平均余命指数です。この指標は、各国の人々が自国の発展の度合いに応じて何年生きると予測されるかを示すものです。平均余命指数は、社会の平均寿命がどの程度か、また別の言葉では、その社会の一員が各々どれだけ生きるかの期待値を示す、国連開発計画統計の3つの指標のうちのひとつです。保健衛生や医療が改善されそれらの指数が高くなるほど、平均余命指数も比例して高くなっていくため、この指数は国の先進度や後進度を測る指標のひとつとなっています。
国連開発計画の報告書によりますと、イランの平均余命指数は1979年に55歳でしたが、2016年の人間開発指数報告書では76歳にまで上昇しています。このため、イランは過去40年間の平均余命指数の伸び率において、およそ190か国のうち上位10か国に入りました。つまり、他の180か国はこれほどの伸びを示していなかったということです。イランの平均余命指数の世界順位は、イスラム革命前は143位でしたが、現在は61位にまで上昇しています。つまり、40年の間に82位も順位を上げたのです。
国連の統計によりますと、日本、香港、アイスランド、スイス、オーストラリアの5か国が平均余命指数で第1位となっています。これらの国の指数は82歳で、世界の平均より22%高くなっています。一方、下位5カ国はエスワティニ(旧スワジランド)、モザンビーク、ジンバブエ、シエラレオネ、レソトで、これらの国の指数は平均より38%低いおよそ42歳となっています。
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