イラン西部ケルマーンシャー州ギーラーンガルブ行政区サラーブムールト (日本語のナレーション付)
(last modified Sun, 19 Apr 2020 07:49:28 GMT )
4月 19, 2020 16:49 Asia/Tokyo
  • ギーラーンガルブ行政区サラーブムールト
    ギーラーンガルブ行政区サラーブムールト

今回は、イラン西部ケルマーンシャー州ギーラーンガルブ行政区のサラーブムールト地区をご紹介してまいりましょう。

 

サラーブムールト地区およびここにある名所旧跡は、ギーラーンガルブ行政区の最も主要な観光名所であり、この行政区の東に5キロ離れたサラーブ村の脇に位置しています。この村の名称は、この歴史的な場所の近隣に生息する常緑の灌木でてんにんか科に属する植物・ミルトス、そしてもやの立つような蜃気楼に由来しています。

この地域における考古学的な調査によれば、この地区には3つの史跡があることがわかっており、この地域が形成された理由の1つは、まさにこの低木と蜃気楼が存在することだとされています。

ミルトスは、ゾロアスター教徒にとって特に重要かつ、神聖な存在植物とされており、この宗教の神アフラ・マズダのシンボルとされています。

観光名所としての貴族の館の主な重要性は、2500年前のこの地域の人々の古代の歴史と文化を紹介していることにあります。この館の他の特徴は、石膏とモルタル、玉石や四角形のレンガなどが使用され、設計構造の面で非常に巧妙に造られていることです。

歴史家の記録によれば、今から1500年前のサーサーン朝時代に、この建物の南側にゾロアスター教徒のための拝火壇が造られたものの、セルジューク朝時代の震災により倒壊した、ということです。

火の神殿には、4つのアーチに囲まれた広間があり、また、土台と隣接した場所には部屋が、拝火壇の西側には廊下があります。

エコシステムの変化に大きな役割を果たしているのは、この地にあるサラーブムールト・ダムで、美しい景観を作り出しているとともに特にウォータースポーツにふさわしい場所にもなっています。

この地域にミルトスの木や魚の養殖のための湖が存在し、魅力的な風景と温暖な気候に恵まれていることから、見る者を楽しませてくれ、全国から訪れる観光客にとっての最高の憩いの場所だといえるでしょう。

なお、この史跡の周辺には、旅行者や訪問者のための滞在・宿泊施設も設けられています。

 

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