May 10, 2020 17:23 Asia/Tokyo
  • タフテラヴァーンチー大使
    タフテラヴァーンチー大使

イランのタフテラヴァーンチー国連大使が、「アメリカの一方的な制裁は、敵の諜報員のごとく、イランの新型コロナウイルス対策に支障をきたしている」とし、「スイスの人道チャンネルは、イランのニーズ確保には不十分である」と語りました。

イルナー通信によりますと、タフテラヴァーンチー大使は9日土曜、アメリカ制裁と新型コロナウイルス:世界的な脅威」と題するネット形式の国際セミナーにおいて、過去40年間に渡り人道に反するアメリカの対イラン制裁が続けられていることに触れ、これらの制裁がパンデミック化した新型コロナウイルスへのイランの対策に破壊的な悪影響を及ぼしていることについて説明しました。

また、SHTA・スイス人道チャンネルと称した方策に触れ、このチャンネルではイランのニーズ確保には不十分だとし、「このチャンネル使用許可を申請する企業に突き付ける米財務省の条件は非常に厳しく、事実上このチャンネルを利用しての通商は困難である」と述べています。

さらに、「今や全人類が、新型コロナウイルス対処における統一戦線にある」とし、「これに関する各国の力を制限し、妨害する行為はいずれも、このパンデミック化したこの感染症に対抗する世界規模での努力を弱めることになる」としました。

そして、人道関連製品や医薬品の取引、貿易が制裁の対象外であるとする、アメリカの政府関係者の主張を否定し、事実上この種の取引は不可能だとしています。

最後に、イランやそのほかの諸国における新型コロナウイルスによる甚大な人的・経済的損害に触れ、ウイルスによる損害を受けた国が、国内資源を活用できるよう支援するため、銀行・通商(清算を含む銀行取引、保険)、運輸、医療、工業、輸出入などの分野での制裁の即時全廃が急務だとして、制裁の解除を求めました。

 

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