イラン外相が国連事務総長に書簡 米の脅迫的行動をめぐり
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イランのザリーフ外相が、グテーレス国連事務総長に書簡を送り、イランからベネズエラへの燃料移送業務の妨害や干渉を目的とした、カリブ海地域への海軍派遣というアメリカの挑発行為に強い懸念を示しました。
(last modified 2025-10-27T05:05:03+00:00 )
May 18, 2020 15:08 Asia/Tokyo
  • ザリーフ外相とグテーレス国連事務総長
    ザリーフ外相とグテーレス国連事務総長

イランのザリーフ外相が、グテーレス国連事務総長に書簡を送り、イランからベネズエラへの燃料移送業務の妨害や干渉を目的とした、カリブ海地域への海軍派遣というアメリカの挑発行為に強い懸念を示しました。

米政府関係者がイラン産燃料を積載してベネズエラへと向かうタンカーの航行妨害を示唆したとする、一部の報告が発表されたことを受け、ザリーフ外相は17日日曜、グテーレス事務総長に宛てた書簡において、「米国による違法で危険、かつ挑発的な脅迫はある種の海賊行為である。世界の平和と安全にとっての由々しき危険だ」と訴えました。

また、「米国は、国際舞台での専断的な振る舞いを止め、特に、公海での船舶の航行の自由を初め、国際法の支配を尊重すべきだ」としました。

さらに、あらゆる違法行為に対する米政府の責任を指摘し、イランはこうした脅迫への対抗に必要かつ適切な措置を講じる権利があると強調しました。

そして、ザリーフ外相の書簡に続いて、アラーグチー・イラン外務次官も、イランでの米国利益代表を兼任する駐テヘラン・スイス大使を呼び出し、イランのタンカーに対して予想される米国のあらゆる脅迫について、イラン側の真剣な警告を米国に伝えるよう求めました。

また、「イランのタンカーに対する脅迫はすべて、イラン側の断固たる反発に即時遭遇することになる。その責任は米政府にある」と強調しました。

 

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