視点;イランとベネズエラの海上貿易ーイラン大統領の対米警告
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イラン産燃料の運搬タンカーの1隻目がベネズエラ入り
ローハーニー・イラン大統領が、中米カリブ海におけるアメリカの挑発行為の一部に言及し、「カリブ海、もしくは世界のいずれの地点においても、イランのタンカーがアメリカによりトラブルに陥れば、その行動ゆえに彼らに問題が生じるだろう」と語りました。
ローハーニー大統領は23日土曜、カタールのタミム首長との電話会談で、「イランは常に、自らには国益の確保や領土保全、国家主権の擁護という合法的な権利があると考えており、アメリカが誤った行動に手を出さないよう希望する」と述べています。
イランとベネズエラの海上貿易は、アメリカの様々な反応に直面しています。核合意離脱に伴い対イラン制裁を強化してきたアメリカの現政権は、今や公海でのイランのタンカーの自由な航行すら容認できないのです。
ベネズエラに向けたイランのタンカーの航行は、海上貿易の重要性を示しています。現在、世界の貿易全体の90%以上は海上運輸により行われており、こうした状況において公海海域に出るのは特定の国に限定されず、すべての国が海上での権利を行使できることになります。
海上ルートによる国際貿易の最も多くの部分を占める海底石油や天然ガスといったエネルギー資源の存在と、海上安全の重要性については、各国が注目しています。それは、世界の経済や諸国民の生活におけるそれらの役割が、特に現在否定できないものとなっているからです。
イランの地理的な立地条件、そして同国が南部ではペルシャ湾やオマーン海により公海に、また北部ではカスピ海を通してその沿岸諸国にアクセスできる場所に位置していることから、世界でも海運業が盛んで価値ある分野となっている国の1つに数えられます。
イランは、海上貿易の戦略的な役割に注目していると同時に、海上・公海での安全保障も強調しています。国際海域でのイラン海軍艦隊の任務や、戦略的航路での駐留も、海上安全の実現における集団的協力に向けたイランの責務受容を示しています。
こうした状況のもと、イランのタンカーがベネズエラに向かったことは、国際法でも定義されている合法的な権利であり、アメリカによる海上での妨害行為はすべて、イラン側の断固とした報復に遭遇することになります。
こうした枠組みににおいて、イランのデフガーン・イスラム革命最高指導者防衛担当顧問は23日土曜、イランプレスとのインタビューにおいて、イランとベネズエラの海上貿易が悪い結果に終わるとしたポンペオ米国務長官の主張に反論し、「イランの立場は明白であり、アメリカが起こす行動のすべてはイランの報復を受け、アメリカ自身が後悔することになろう」と語りました。
イランは歴史を通じて、国益が狙われた場合を除き、紛争を開始する側に回ったことはありません。西アジアきっての抵抗軍の司令官だったソレイマーニー司令官の暗殺事件および、これに対するイランの断固たる報復は、イランが常に自らの国家主権や領土保全、国益の確保を守る行為を正当な権利としていることを示しています。
新型コロナウイルスが蔓延している世界の現状では、特に医療・経済分野をはじめとするあらゆる分野での共同協力が各国から注目されており、イランとベネズエラの海上貿易もこの枠組みで解釈されることになるのです。
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