イラン外務省報道官、「欧米諸国はMKOモナーフェギンの支持者」
(last modified Sat, 27 Jun 2020 20:48:26 GMT )
6月 28, 2020 05:48 Asia/Tokyo
  • ムーサヴィー報道官
    ムーサヴィー報道官

ムーサヴィー・イラン外務省報道官が、イラン暦ティール月7日(本年6月27日)のテヘラン爆弾テロ事件記念39周年にちなんで、「欧米諸国は、イランの反体制テロ組織MKOモナーフェギンの支持者だ」と語りました。

27日土曜は、今年のイラン暦ティール月7日にあたり、テヘランにあったイスラム共和党(当時)事務所の爆弾テロから丸39年となる悲劇の記念日です。

1981年6月27日、テヘランのイスラム共和党事務所の会議場で強力な爆弾が爆発し、当時のベヘシュティ最高裁長官と、閣僚4名、次官級12名、議員およそ30名を含む72名の政府関係者や宗教関係者が殉教しました。

イラン暦ティール月7日に起こったこのテロ攻撃は、イランイスラム革命の勝利の初期の時点で行われたテロ組織モナーフェギーンによるテロのひとつで、その前日にはテヘランのアブザル・モスクで現最高指導者ハーメネイー師の暗殺未遂事件が起こっていました。

2003年に米国がイラク侵攻を強行し、サッダーム・フセイン政権が崩壊した後も、モナーフェギーン分子は米国やヨーロッパの支援を依然として受け続けています。

ムーサヴィー報道官は27日土曜、ツイッターにおいて、この事件の殉教者の写真を公開し、「39年前のこの日に、テヘランのイスラム共和党事務所の会議場で強力な爆弾が爆発し、当時のベヘシュティ最高裁長官とのほか、72名の政府関係者が、アメリカとイラクの旧サッダーム政権の支持を受けたテロリストにより殉教した」と述べました。

また、「MKOの支持者は、このテロリスト分派による犠牲者の殺害に手を染めた」とし、「MKOは当時から現在まで、欧米諸国の支援を受けており、またこれらの国は後方支援により、テロリストに1万人以上のイラン国民を非業の殉教、また身体障害の残る受傷に追い込むことを許してしまった」としています。

ムーサヴィー報道官はこれ以前にも、アメリカによるテロ国家関連の年次報告の発表に反応し、「イラン国民は、アメリカが結成し支持するテロリストの犠牲者であるとともに、彼らと戦う英雄でもある」と語りました。

そして、「世界最大のテロ支援国であり、かつ侵略者、占領者たるシオニスト政権イスラエルの主要な支持者でもあるアメリカ政府は、テロとの戦いやこれに対する裁断を目論む立場にはない」と述べています。

イランでは1981年と1987年の6月、アメリカが支援するテロ組織によって悲惨なテロ事件が発生しました。このため、ハーメネイー師の勧告により、「アメリカの人権侵害を明らかにする週間」が制定されました。

イラン北西部サルダシュトに対するイラク・バース党政権による化学兵器を用いた空爆支持、290人もの乗客乗員が殉教した米巡洋艦によるイランの旅客機撃墜事件、これらは米国がイランに対して行った反人道行為の一例に過ぎません。

2003年に米国がイラク侵攻を強行し、サッダーム・フセイン政権が崩壊した後も、モナーフェギーン分子は米国やヨーロッパの支援を依然として受け続けています。

 

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