イラン最高指導者、「独立した威信あふれるイラクを希求、米は強力なイラクの敵」
(last modified Tue, 21 Jul 2020 17:59:43 GMT )
7月 22, 2020 02:59 Asia/Tokyo
  • ハーメネイー師(左)とカディミ首相の会談
    ハーメネイー師(左)とカディミ首相の会談

イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、「わが国は、統一と団結、領土保全の維持された威信あふれるイラクを望んでいる」とし、「アメリカは、真の意味でのイラクの敵である。イラクが独立し力強く、また多数決による統治体制を持つことを良しとしていない」と語りました。

ハーメネイー師は21日火曜、イランを訪問中のイラクのカディミ首相と会談し、イラク政府の弱体化につながるあらゆる行動にイランが反対していることを強調し、「二国間関係においてイランがとりわけ重視するものは、イラクの情勢の改善、地域的な権力、威信、治安、福祉、利益だ」と述べました。

また、「イラクに関するアメリカの見解は、イランの捉え方とは真逆だ」とし、「イランは、アメリカとイラクの関係に干渉しない。だが、イラクの友人たち(政府関係者らを指す)がアメリカを認識し、いずれの国においてもアメリカの存在、駐留が腐敗や破壊の元凶になるということを認識していただきたい」としました。

さらに、「イランは、アメリカ(軍)の追放というイラク政府や議会、国民の決定が追求されるよう期待する。それは、アメリカの存在は情勢不安の元凶だからだ」と語りました。

そして、「イランイスラム革命防衛隊ゴッツ部隊のソレイマーニー司令官とイラク民兵組織のアルムハンディス副司令官を暗殺したアメリカの犯罪は、アメリカ軍駐留による結果の一例だ」とし、「イランは決してこの出来事を忘れ去ることはない。確実にアメリカに報復するだろう」と述べました。

ハーメネイー師は、この他に「ただし、イランとイラクの関係拡大には必ず反対派が存在する。その筆頭はアメリカだが、アメリカを決して恐れてはいけない。なぜなら、アメリカはなす術を持たないからだ」と述べました。

一方、カディミ首相もこの会談を幸甚だとし、テロ組織ISISやタクフィール派との戦いの時期を初め、さまざまな時代にイランがイラクを支援し、それを表明してきたことに謝意を示しました。

そして、「イラク国民は決して、イランの支援を忘れることはない。事実、タクフィール派との戦いではイラン人とイラク人の血がともに流されているからだ」と語りました。

また、「イランとイラクの関係は、長い歴史を有する文化的、宗教的な奥深いものだ」と述べました。

そして、ハーメネイー師に対し、同師の忠言や助言は問題解決の鍵のようなものだとし、「自分はこの教示に深く感謝する」としました。

 

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