イラン外相が米大統領に方針転換を提言
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ザリーフ外相
イランのザリーフ外相は、トランプ米大統領に対し、自国の国務長官が誤った表明を繰り返していることを指摘し、同大統領の選挙スローガン「アメリカを再び偉大な国に(Make America Great Again)」が、これ以上世界の物笑いの種になる前に、方針を転換するよう提言しました。
ザリーフ外相は20日日曜、自身のツイッター上で、「世界が安全保障理事会の制裁はどれ一つ復活されないと述べているのに対し、『我々は嘘をつき、インチキをし、そして盗んだ』と語った人物は、そのパラレルワールドで暮らすことを拒否する全世界を罰すると脅迫している」と記しました。
ポンペオ米国務長官はこれ以前に声明の中で、「私はCIAの長官だった。我々は嘘をつき、インチキをし、盗み、そして……」と述べていました。
さらにザリーフ外相は別のツィートで、ポンペオ氏が国連制裁を「私たちの」制裁と呼び、すべての国にこれらの制裁を実施するように呼びかけたツイートに言及し、「虚言症という精神疾患を患う人々に横たわる問題は、彼らが実際には、自分のついた嘘の網の中で迷子になってしまうこと」と指摘しました。
世界規模で否定されている中、ポンペオ長官は19日、声明の中で、イランへの武器禁輸措置を含むすべての国連制裁が20日から再開されると述べていました。
ポンペオ氏が制裁の再開を主張する一方で、グテーレス国連事務総長は安保理に送った書簡の中で、「イランへの制裁を再開しようとする米国の取り組みは、何らの措置も講ずることはできない」と述べています。
イラン核合意を結んだ欧州3カ国(ドイツ、イギリス、フランス)の外相らも同様に、米国が主張するイランに対する国連制裁の再開は無効だとする共同声明を発表しました。
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