国連イラン大使、「西側は化学兵器の取り扱いの政治化から手を引くべき」
イランのタフテラヴァーンチー国連大使は、あらゆる化学兵器の使用を非難し、西側諸国に対し、そのような兵器の取り扱いの政治化から手を引くよう求めました。
イルナー通信によりますと、イランのタフテラヴァーンチー国連大使は、現地時間の11日金曜にシリアに関するOPCW化学兵器禁止機関の報告に関して開催された国連安全保障理事会の会合で、「化学兵器問題への対処における政治的措置は、CWC化学兵器禁止条約およびOPCWの信頼性に傷をつけることになる。西洋諸国は、この分野における自らの非専門的で政治的動機に基づくアプローチに終止符を打つべきである」と述べました。
そして、「イランは現代における、広範囲に使用された化学兵器の主な犠牲者であり、西洋諸国はその製造において、イラクの元独裁者サッダーム・フサインを支援した。そしてサッダームがこの兵器をイラン市民に、次に自国市民に対し広範囲に使用した際に、その行為に対し何ら措置をとることはなかった」と述べました。
また、「イランは、化学兵器の非人道的な本質だけでなく、それらの取扱いにおける政治的措置の有害な影響についても、他のどの国よりもよく認識している」とし、「したがって、イランは人、場所、次期・時間、条件のいかんにかかわらず、化学兵器の使用を非難する。そして、CWCの完全、効果的、かつ差別のない実施とそれに関連する組織の信頼性の強化を求める」と強調しました。
タフテラヴァーンチー国連大使は、「近年、西洋諸国がシリアでの化学兵器使用事件において己の目的を推し進めるため、国連安保理やOPCWでその政治的意図に基づき行動していることを非常に遺憾に思う」と語りました。
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