最高指導者、「イスラム文明の実現は、イラン・イスラムによる発展モデル抜きでは不可能である」
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、「イスラム文明の実現は、イラン・イスラムによる発展のモデル抜きでは不可能だ」と強調しました。
ハーメネイー師は、25日月曜、進歩的なイラン・イスラムモデルセンター最高評議会のメンバーと会談し、イラン・イスラムの発展モデルの生産が、イスラム文明の実現には必要だとし、「イスラム文明は拡張主義ではなく、各国の国民がイスラムの影響を思想的に受け入れることを意味する」と語りました。
さらに、イスラム革命の目的は、イスラム文明を実現することだとし、世界的な開発モデルの機能していない誤った基盤とイラン・イスラムの新たなモデルを提示する必要性に触れ、革命的な活動と神の道における努力、神学分野やイスラムの書籍や資料の豊かで強力な可能性の利用、学術的な強みの保持、言説作りを、イラン・イスラムの発展モデルの生産に必要な事柄として挙げました。
ハーメネイー師は、イスラム革命の目的の実現と、発展モデルとのその関係の5段階について説明し、「第一段階は、イスラム革命の形成であり、その後、すぐにイスラム体制が樹立される必要がある。イスラム革命の指導者ホメイニー師の偉大な業績も、イスラム体制の樹立にあった」と語りました。
さらに、現在、我々が置かれている第三段階は、イスラム政府の樹立、つまり、完全にイスラムの基準やモデルに基づいた政府の樹立であるとし、「この段階が完全に実現するまで、イスラム社会の樹立には至らない。その場合、イスラムの生活様式の問題も、社会における言説作りのレベルに留まるだろう」と語りました。
ハーメネイー師は、最終段階は、イスラム文明の実現であるとし、「イスラム文明は拡張主義ではなく、各国の国民がイスラムの影響を思想的に受け入れることを意味する」と述べました。
さらに、世界に存在するモデルについて、「現在広まっている開発もデルは、宗教以外の原則と人間主義に基づく誤った基盤であり、その結果や影響の点でも、自由や公正といった価値観に関する約束を実現することができていない」と語りました。
ハーメネイー師は、各国政府の莫大な負債、失業、貧困、大幅な階級格差など、このようなモデルに追従している一部の国々の不適切な状況は、現在広まっているモデルの失敗を示すものだとし、「このような社会は、発展を遂げているかもしれないが、その発展は、社会の隅々にまで浸透しておらず、道徳、公正、精神性、安全にはつながっていない。そのため、我々は、イランの文化とイスラムに基づく独自の発展モデルを定義し、提示する必要がある」と語りました。
ハーメネイー師はさらに、発展モデルがイスラム的であることを、すべての事柄の根本に挙げ、「それを実現するには、イスラムの深い研究が必要だ」と強調しました。
また、イラン・イスラムによる発展モデルのイラン的な側面への注目も重要だとし、「イランは、このモデルの実現の土台であり、イランの文化、歴史、地理、気候、風俗習慣、伝統、人材、天然資源に注目しなければ、発展モデルは、実現不可能な使用されない文書で終わってしまうだろう」と語りました。