イラン原子力庁長官、「当庁の最大の機軸となる責務は原子力発電」
(last modified Mon, 18 Jan 2021 07:59:52 GMT )
1月 18, 2021 16:59 Asia/Tokyo
  • サーレヒー・イラン原子力庁長官
    サーレヒー・イラン原子力庁長官

サーレヒー・イラン原子力庁長官が、「当庁の最大の機軸となる責務は原子力発電である」と語りました。

サーレヒー長官は、イランイスラム革命最高指導者ハーメネイー師のウェブサイト(khamenei.ir)とのインタビューで、「イラン原子力庁の最大の機軸となる第1の責務は、発電所の建設だ」とし、「わが国は、2万~3万メガワットの電力を必要としており、その需要を満たす能力を準備しなければならない」と述べています。

また、「現在のところ、イラン国内では1000メガワットが発電されている」とし、「2000メガワットの発電に向け2つの新しい発電所が建設されており、今後7年以内に稼動を開始する見込みだ」としました。

さらに、「原発は、化石燃料による発電所とは異なっている」と強調し、「1000メガワットを発電する原発1箇所当たり、時価50億ドルに相当する。しかし、この種の発電所の寿命はおよそ70年であり、その稼動費用は年間およそ1億ドルにも上る」と語っています。

そして、イラン原子力庁のもう一つの戦略的問題として原材料の確保を挙げ、「各発電所は年間300トンの天然ウランを必要としているが、イランが保有する天然ウランはこれまでに40トンに達しており、この分野でより多くの活動が必要だ」と述べました。

最後に、「イランとして、アメリカの核合意復帰に決して固執しない」と強調し、「イランが論理的、理知的に求める要求は、制裁の解除である」と結んでいます。

 

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