イラン外相、「核合意復帰はアメリカの責務」
1月 30, 2021 04:07 Asia/Tokyo
ザリーフ・イラン外相が、「現在、核合意に復帰して自らの責務を履行するのはアメリカの責務だ」と語りました。
ザリーフ外相は29日金曜、トルコのイスタンブールで同国のチャブシオール外相と共同記者会見し、アメリカの核合意復帰や28日木曜のブリンケン米国務長官の表明に触れ、「核合意は米国政府、イラン、その他5か国が合意したものであり、長い交渉の末、すべての問題が検討され、この合意は国連安保理によって承認された」と述べています。
また、「核合意は相互不信の枠組みで書かれているため、一方の当事者が合意に従わなかった場合、他方の当事者は合意における義務を果たすことができないというメカニズムが想定されている」としました。
さらに、アメリカの核合意離脱に触れ、「米国は、核合意からの離脱でなく、この合意を遵守した人々に制裁を科し圧力をかけることを決定した。これは、実際には法律違反の最たる例だ」と語っています。
そして、「イランが講じた措置は、アメリカ側の行動による影響を補填するための合意内の条項に基づくものだった」とし、「イランの行動は、核兵器を核兵器獲得への努力を意味するものではない。我々は、核兵器の保有国ができる限り早急にこれを廃絶すべきだと考えている」と述べました。
最後に、「アメリカがその義務を履行し、イランがそれによる利益の発生を確認した場合には直ちに、我々も役務の完全履行に復帰する。これは、イランイスラム革命の最高指導者によって発表されたものだ」と結びました。
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