アイルランド外相、核合意の復活・維持への欧米諸国の協力を楽観視
アイルランドのコーヴニー外相が、近年における欧米諸国の約束不履行を理由としたイランの不信感を認め、「EUおよび英独仏、さらにはアメリカは核合意の復活・維持を望んでいる」と語りました。
コーヴニー外相は安保理決議2231の推進役として7日日曜、テヘランでイランのローハーニー大統領とザリーフ外相と会談しており、イルナー通信の取材に対し、「核合意の関係国が正しい道を選び、アメリカも正しい道を選ぶよう希望する」と述べています。
また、「安保理の今期議長国として、アイルランドは核合意に関する安保理決議2231の推進に特別な役割を果たすだろう。そしてこの事は、イランの政府関係者と自分の協議の主な議題だった」としました。
そして、アメリカの核合意離脱および、イラン国民に対する一方的な制裁行使に触れ、「自分から見て、アメリカ新政権の発足は、当初から定められていた形での核合意復帰へのチャンスがあると考える」と語っています。
この数日間にわたり、バイデン米新政権の関係者が、アメリカ核合意への復帰は、イランがその補償措置を止めた後に行われると発言する一方で、アメリカは当初から、核合意に違反し、一方的にこの合意から離脱していました。
イランは、2年前にアメリカが核合意から一方的に離脱し、またヨーロッパの関係国がこの合意内の責務をきちんと履行できていない事を確認した上で、段階的な責務履行停止に踏み切るとともに、制裁が解除され、そのほかの関係国が責務を履行した場合には、核合意内の補填措置を本来の状態に戻せると表明しています。
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