イラン原子力庁長官、「最高指導者が出す核爆弾禁止令は、イランの最終的な立場表明」
(last modified Wed, 10 Mar 2021 08:09:19 GMT )
3月 10, 2021 17:09 Asia/Tokyo
  • サーレヒー・イラン原子力庁長官
    サーレヒー・イラン原子力庁長官

サーレヒー・イラン原子力庁長官が米公共放送PBSとのインタビューで、「イスラム革命最高指導者ハーメネイー師が出している核爆弾禁止令は、わが国の最終的な立場である」と語りました。

IAEAザーレヒー長官は、PBSとのインタビューで、「わが国の最高指導者たるハーメネイー師は最終的な立場を表明している。ハーメネイー師は、議論することが不可能である宗教的な命令を出しており、この問題に関する議論の余地は一切ない」と述べています。

また、「誰でも自らの希望や考え方について述べることは可能だが、行動面において我々は教令の内容を実行する必要がある」としました。

さらに、アメリカの核合意離脱および、この合意の取り決め履行におけるイランの参加に触れ、「我々は問題をさらにややこしくする必要はない。核合意から離脱した者がまずそれに復帰すべきだ」と語っています。

そして、「核問題は人為的に捏造された問題だ」と強調し、「この問題は1つの技術的な問題が政治化されたものだ。このため、我々はその解決に当たっても政治的な手段を活用せざるを得ない」と述べました。

続けて、IAEA国際原子力機関の監視に対する制限措置に関しても、「我々は、IAEAの監視活動を制限したのではなく、単に核合意に照らし自らの自発的な責務の一部、すなわち追加議定書の履行を停止したに過ぎない」としています。

サーレヒー長官はまた、「IAEAの監視カメラは依然として設置されたままであり、彼らが望むものの全てを収録中である。だが、IAEAは3ヶ月間はその情報内容にはアクセスできないことになっている。核合意が復活すれば、それらの情報もIAEA側に供与される」と語りました。

最後に、イランの核計画の透明性および、核合意の相手側が向こう3ヶ月以内に自らの責務履行に復帰できない場合の、IAEAの監視カメラ収録内容の消去に関して、「この問題の解決は極めて容易である。それは、そうした事態の発生を許さず、核合意に復帰することだ」と結んでいます。

 

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