イラン・日本外相が電話会談
ザリーフ・イラン外相と日本の茂木外相が電話会談を行い、両国関係のほか、核合意を含む地域・世界の最新情勢に関して協議しました。
ファールス通信によりますと、茂木外相は10日水曜夜、ザリーフ外相との電話会談で、両国間の関係拡大方法の模索を強調する一方で、日本として核合意への支持とこの合意の全関係国の責務履行を強調するとともに、コロナ感染状況の改善により近いうちにテヘラン訪問できるよう希望する、としました。
ザリーフ外相もこの電話会談で、日本の外交努力を高く評価し、今後の連携継続の意向を示すとともに、両国関係の拡大と、近いうちの茂木外相のテヘラン訪問を歓迎するとし、「核合意の相手側の、特に制裁解除をはじめとする責務履行により、イランとして自らの責務履行を再開する用意がある」としています。
さらに、地域での危機抑制にイランが建設的な役割を果たしていることに言及し、国連イエメン問題事務総長特使のとの協力を含めたイラン側の措置の側面についても説明しました。
一方、日本外務省によりますと、茂木外相は日本として米国との同盟関係やイランとの伝統的な友好関係を活かした、積極的な外交努力の継続を強調するとともに、「バイデン米政権が対イラン協議の姿勢を示していることは、中東(西アジア)地域の緊張緩和に向けた大きな機会である」として、イランに建設的な対応を求めました。
また、核合意の遵守とIAEAとの完全な協力をイランに求めたほか、日本関係船舶の安全確保のための自衛隊による情報収集活動、そして先般決定した対イラン医療・環境分野等における支援等について説明しました。
両者は、引き続き緊密な意見交換を継続し、二国間関係の強化に向けて協力していくことで合意しました。
ザリーフ外相はこれに先立ち、共同通信とのインタビューでも日本に対し、米国の違法な制裁を理由とした日本にあるイランの資産の凍結解除のほか、米の違法な対イラン決定の実施の回避を求めています。
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