在ウィーン・イラン代表、「IAEAとの技術的合意は、約束には含まれず」
在オーストリア・ウィーン国際機関のガリーブアーバーディー・イラン代表が、イランが同国の平和的核開発計画の査察・検証に関する双方間の技術的合意の延長に返答しなかったとする、IAEA国際原子力機関事務局長の法律枠外の表明に反応し、成立した合意は約束事には含まれない、としました。
イルナー通信によりますと、ガリーブアーバーディー代表は25日金曜、記者団に対し「IAEAとイランの間で3か月の共同技術合意が成立したが、この合意の基本は政治的交渉の促進、およびわが国が思惑とする方向性での成功への寄与であり、イランに対するIAEAの要請の実施の義務付けではないことに注意すべきである」と述べています。
また、「イランの政治的決定によれば、IAEAの役割は単なる執行役でしかない」としました。
さらに、「3か月が経過した後、イランはIAEAとの協定を更新せず、単に政治的決定の一環として、さらに1か月間データ記録保存を続けた」とし、このプロセスの継続の有無は、イランのセーフガード義務とは一切関係ないと語っています。
そして、「イランが履行を約束しているのは、セーフガード規定であり、それ以上でもそれ以下でもない」と述べました。
IAEAは25日金曜の声明で、「グロッシIAEA事務局長は今月17日にこれに関してイラン当局に書簡をしたためたが、イランはこの書簡に返答しておらず、現在の合意を維持する意向の有無を明白にしていない」としています。
イランは本年2月23日、同国国会が承認した「制裁解除並びに、イラン国民の利益を保護するための戦略的行動」法案の第6条に従い、規約外の査察受け入れと追加議定書の自主的な実施を停止しました。
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