イラン西部フーラーマーン地区が世界遺産に登録
イラン西部フーラーマーン(別名ウーラーマーナート)地区の文化的景観が、ユネスコ世界遺産に登録されました。
イランプレス通信によりますと、27日火曜、ユネスコ世界遺産委員会の第44回会議で、フーラーマーンの文化的景観はイランの26件目の世界遺産に登録され、同国南東部にあるバム、メイマンド、ペルシア式庭園に続き、イランで4番目の文化的景観に分類される世界遺産となりました。
この地域は、イラン西部とイラク東部が国境を接する山岳地帯であり、人的開発の及んでいない大自然にめぐまれています。またここの住民はゴラニ語から派生したホラミ方言を話します。
フーラーマーンとは、イラン西部コルディスタンとケルマーンシャーの2つの州の一部を含む、階段状の都市構造と非常に特別な習慣を持つ歴史的区域を含む地域の名前です。
ここにはクルディスタン州のSarvabad、Sanandaj、Kamyaranの各都市と、Kermanshah州のRavansar、Paveh、Javanroud、Thalas Babajaniの各都市が含まれます。
この地域はまた、高く聳え立つ山々が高くそびえ轟音をあげて流れる急流の河川が何本も走っています。
これらの自然要因によって、フーラーマーン地区の住民が何千年もの間自然と共存し暮らしてきた谷が形作られました。そして人々と自然とのこうした共存ぶりは、階段状に作られた庭や建築物、季節的な定住場所、独特な慣行儀礼、そしてほかでは見られない手工芸品の中に見出すことができます。
同地区ウーラーマーンタフトにあるすばらしい景観の村は、階段状の建築と家並みがピラミッド形に並んでおり、その頂点にあたる場所には、古代の城砦も残されています。
なお、今月25日に開催された第44回ユネスコ世界遺産委員会の会議でも、「イラン縦貫鉄道」の案件が検討され、委員会のメンバーの承認を得て、イランから登録された25番目の世界遺産、そしてイラン初の産業遺産に登録されました。
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