イラン最高指導者、「汚職や腐敗と容赦なく戦うべき」 次期大統領の就任認証式で
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、同国のライースィー次期大統領の就任認証式で、「人々に正直に語りかけ、腐敗やその煽動者と容赦なく戦って欲しい」と強調しました。
ハーメネイー師は3日火曜、大統領選挙への国民の参加は非常に意義深く、宗教的民主主義の象徴であったとして、「次期大統領就任認証式は、国の運営において『理性、平穏、堅固さの移転』という非常に重要なテーマが具現する場である」と述べました。
また、健全かつ完全に安全な選挙の実施に触れ、「しばらく前から、選挙をボイコットする陰謀が敵の政界で計画され、試みられてきたが、国民は断固とした対応を示し、今回の状況を踏まえれば、選挙の投票率は良いものとなった」としました。
さらに、「権力の移転では、新しい意志と新しいイニシアチブを持った新しい人々が出現し、それはすべての人、特に若い人々に希望を生み出す。そしてこの希望は非常に貴重だ」と語りました。
ハーメネイー師は、ライースィー氏の選挙スローガンである「民衆的であり、人々から意見を聞き、人々の間にいる」に言及して、「民衆的たることは非常に重要なテーマであり、次期大統領とその閣僚たちは、このスローガンが真に実現されるよう努めなくてはならない。そして、階級や所属集団の優越に関係なく、本当の意味ですべての人々の間にいるべきである」としました。
続けて、腐敗とその煽動者との容赦ない戦いは、民衆的たることの別の一面であるとして、「ライースィー氏は、司法府長官という前職において腐敗との闘いを開始し、良い措置を行ってきた。しかし腐敗の根源は最高府にあり、それに対して真剣に戦わなければならない」と述べました。
そして、「このところ国の問題と不足点について語られており、それは多くもある。しかし、国が持っている可能性は、水資源、石油、鉱物といった分野や、広大な国内市場、隣人、そして若者の驚くべき才能と準備といった点において、問題をはるかしのぐほどに溢れている」としました。
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