イラン革命防衛隊海軍司令官、「外洋やそのほかの海域は米の裏庭にあらず」
イランイスラム革命防衛隊海軍のタングスィーリー司令官が、「外洋やその他の海域は、もはや米の裏庭ではない」と語りました。
IRIB通信が13日土曜、報じたところによりますと、タングスィーリー司令官は「外洋やその他の海域は、もはやアメリカの裏庭ではない」と強調した上で、「我々の各種軍事実験やミサイル、そのほかの軍備の射程範囲を日々増大させ、あらゆる脅威に向けて態勢を整えている」と述べています。
また、イランの原油を窃取しようとしていた違反タンカーの拿捕に触れ、「我々が拿捕、拘束したタンカーについてはわが国に権限があり、この船舶は違反行為を起こしていた。アメリカはこうした違反行為の後押しをし、遠隔からこのタンカーを監視し、他者の接近を許さなかった」としました。
さらに、「海軍特別部隊が空挺作戦で違反船舶に乗り込み、我々の手によるタンカーの操舵を手中にした」と語っています。
そして、「アメリカは無人機から光景を見て、すぐに2隻の米駆逐艦112および68艦が作戦地域に到着し、戦闘編成を開始した。我々はこれらの船に何度も警告したが、彼らは警告の一部を無視した。複数の船が米艦の船首に向かい、我々の船がアメリカ艦船から20メートル離れたところに達した際、アメリカ船舶は完全に停止した」と述べました。
続けて、「アメリカ艦船が、我々の手からタンカーを解放しようとやってきたが、2隻の駆逐艦ではそれができないことに気づいた。彼らは援軍をよこすよう求め、合計5隻のアメリカ駆逐艦でタンカーを押収しようとした。だがアメリカ側が5隻となったときに、我々はさらに6隻を戦闘現場に投入した」としています。
加えて、「複数のアメリカ艦船に対し、なぜ小さな小型艦船で対処できたのか」という質疑に対しては、「我々が伝えたいのは、問題は数ではないこと、そしてひとたび我々に厚かましく対峙し、我々の方向に向かって弾を放ったら、我々の側から彼等に対しミサイルとそのランチャーを目の当たりにするだろう、ということだ」としました。
イラン南部オマーン海で今月3日、イランのタンカーから石油を盗もうとした米海軍艦船の作戦は、イランイスラム革命防衛隊の対抗措置によって失敗に終わりました。
イランに拿捕されていたタンカーが、イラン産石油の積荷を下ろした後、イラン司法当局の命令により解放されました。
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