コロナ新変異種・オミクロン株の症状とは?
イランのある医学生理学の専門家が、「初期段階の事例によれば、最近新型コロナウイルスの中でも軽度の症状を伴うコロナ新変異種・オミクロン株は、軽度の症状が報告されていたが、その多くは若者に関連しており、高齢者や基礎疾患のある人を含むすべての人々に起こるこの変異株の正確な症状は、医学調査の完了を待つ必要がある」と語りました。
IRIB通信によりますと、イランのタルビヤトモダッレス(教員養成)大学教授のラオウフィー博士は最近南アフリカで初めて発見されたコロナ変異種・オミクロン株に関して、さらに「新種のコロナ変異株の研究の終了を待つ必要があり、現時点では感染力の強さや重症化率、既存のワクチンの有効性、および既存の治療法と診断方法の有効性に関する詳細な情報はまだ入手できていない」と述べています。
また、「初期段階の事例に基づけば、南アフリカでは感染拡大・蔓延が加速しているほか、公式筋によれば感染状況は激化しており、入院者数が激増している」としました。
さらに、「これまで、コロナウイルスの新変異株が出現するごとに感染力が増し重症化率が高まってきており、今回発見されたオミクロン新株もこれらの特徴を持っていると予想される」と述べています。
そして、この新変異株の特徴に関しても、「初期段階の事例によれば、オミクロン株はコロナ感染による軽度の症状を示すが、これらの報告の多くは若者に関連したもので、従来株の感染でも高齢者や基礎疾患のある患者よりも若者の方が軽症だったことを考えると、今後さらなる研究調査を継続する必要がある」としました。
オミクロン株に対するワクチンの効果
ラオウフィー博士はまた、オミクロン株に対するワクチンの効果についても、「コロナ予防ワクチン接種は、感染した場合の重症化率や死亡率を下げ、ウイルスの循環や感染を抑制するが、オミクロン株に対しても同様に作用することが期待されている」と語っています。
そして、オミクロン株感染の有無の診断方法についても、「PCR検査などの現在の診断方法では、この種のウイルス感染は特定されるが、デルタ株などの他の変異種と同様に、偽陰性の結果が生じる可能性があり、コロナの症状が現れたからといって1回の検査では十分ではない」と述べました。
続けて、治療法については「現在のところ、抗炎症療法として知られる主なコロナ治療法はオミクロン株にも効くはずである。しかし、これらの事例は主に南アフリカに関するもので、さまざまな国でのこの変異体の感染状況を見なければ、症状の程度や重症化率、ワクチンや治療法の有効性、診断手順に関する医療情報としては完全なものにならない」としています。
世界におけるコロナ感染の新たなピーク発生の可能性
ラオウフィー博士は続けて、「これまでのコロナ感染状況や変異種の出現からして、今後世界はオミクロン株により再び深刻な感染のピークに見舞われる可能性がある。したがって、我々は今後とも従来どおりの衛生プロトコルを再度厳しく順守せねばならない」と語りました。
そして、「過去に変異種が発生した時と同様に、オミクロン株の感染を防ぐためには、できれば完全に固定された標準の2層マスクの使用、少なくとも1.5〜2メートルの対人社会的距離の維持、継続的な手洗いを欠かさないことだ」と述べています。
また、「また、混雑した地域や場所、いわゆる三密を避け、屋内環境を十分に換気し、ドアや窓を頻繁に開閉して空気を入れ替え、ワクチンを2回接種することが必須だ」としました。
そのほかにも、「2回目のコロナワクチン接種から少なくとも4か月後には、3回目の接種が可能である。いずれかのコロナ新変異株予防用ワクチンを接種すれば、間違いなく地域社会でのウイルスの蔓延を減らし、ひいては世界中の感染拡大を抑制できる」と強調しています。
WHO世界保健機関は、南アフリカで最初に発見されたコロナウイルスの新変異種を「オミクロン株」と命名
新しいコロナ変異種・オミクロン株の感染力は、従来のデルタ株の2倍とされ、その拡散・感染率が非常に高くなっています。この新変異株は現在メキシコ、香港、シオニスト政権イスラエル占領地内で蔓延しており、各国がこの変異種の大流行は世界にとって危険であると考えています。
テヘランコロナ対策本部のアリーレザー・ザーリー本部長も、「オミクロン株は、従来株よりも500倍伝染性が高く、これまでに50の突然変異が報告されているが、そのうち30は重要な突然変異であり、非常に高い伝染性を持っている」としました。
また、イランのコロナ国家対策本部のメンバーであるマスウード・マルダーニー氏も、オミクロン株がワクチンを回避するとしており、「わが国でのコロナ予防措置をもっと厳しくすべきであり、衛生プロトコル・規約の遵守が必須だ」としています。
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