イラン国家安保評議会書記、「核合意はイランにとって形骸化している」
2月 16, 2022 20:09 Asia/Tokyo
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イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー書記
イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー書記は、「約束を守らない米国や行動しない欧州とは、核合意を超える協議はできない」と述べました。
アメリカによる対イラン制裁の解除をめざすオーストリア・ウィーン協議が開かれている中、シャムハーニー氏は16日水曜ツイッターに、「いまや核合意はイランにとって、経済や制裁解除の分野において形骸化している」とし、「欧米は核合意内の自らの責務履行という試験で落第した」と投稿しました。
シャムハーニー氏はこれ以前にもツイッターに、「制裁解除の検証可能性と保証の提供は良い合意には欠かせないものだ」とした上で、「アメリカによる責務違反は、あらゆる合意にとって最も脅威となる因子である」と記していました。
ウィーン協議・第8ラウンドは昨年12月27日に始まり、各国代表団が本国と相談するための一時中断を経て、今月8日に再開されました。
ウィーンから伝わってくる動向からは、各国代表団がアメリカの政治的決断を待っている状態であり、アメリカが特に制裁解除の分野で必要な決断を下した場合のみ、協議の今後が想定できることがわかっています。
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