イラン国家安全保障最高評議会書記、「米のシリア駐留は平和・安定実現の最大の障害」
2月 28, 2022 20:10 Asia/Tokyo
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イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー書記とシリアのアリー・マムルーク国家安全事務所所長
イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー書記が、「米国のシリア駐留は、平和・安定が実現するための最大の障害である」と述べています。
シャムハーニー書記は27日日曜、シリアのアリー・マムルーク国家安全事務所所長とテヘランで会談し、その中で、アメリカが世界諸国に覇権をおよぼしその資源を強奪する目的で行っている、地域および世界で様々な危機を生み出す破壊的役割について触れ、「米国がシリアに駐留しているのも同じ目的による行動であり、今日同国において、平和と安定を実現するための最大の障害となっている」と述べました。
続けて、シリアにいるテロ組織の武装化、訓練、支援に向けたアメリカの政治的動きや実地活動が増加していることに言及し、「このような動きの継続は、シリアの安全を乱すだけでなく、地域の安全に対する脅威でもある」と指摘しました。
そして、テロ拡大、情勢不安、分離主義的目的による民族的構成の改変などが、覇権主義体制のアメリカがシリアで行う基本戦略であるとして、「イランは、シリアにおけるテロ組織やその支援者による悪行のピークと最も困難な状況にあって、同国の政府とその国民に寄り添ってきたし、今後もともにあり続けるだろう」と説明しました。
マムルーク氏も、イランがテロおよびアメリカとその手先による悪行との戦いにおいて行ってきたシリアへの抜きん出た支援を賞賛して、両国政府の協力関係が続いていくことを強調しました。
また、「シリアは、政府、国民、軍がともに行う努力と、友好諸国の効果的支援によって、タクフィール主義テロやその支援者に勝利し、安全上の危機を切り抜けた」と述べました。
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