ペルシャ湾の日;イラン外務省、「ペルシャ湾は安全・安定の砦かつ地域の平和の象徴となる」
イラン外務省が「ペルシャ湾の日」にちなんだ声明を発表し、「イランは、近隣諸国政策を強調するとともに、ペルシャ湾が地域の安全と安定の砦、かつ地域諸国民の間の平和と友情の象徴となることを望んでいる」としました。
4月30日は、西暦1622年にイランの南部海域からポルトガルの植民地支配者らが駆逐されたことを記念して、「ペルシャ湾の日」としてイラン国家記念日に制定されています。
ペルシャ湾は、海上の主要な大動脈として常に際立った政治的地位を有し、今日では世界で最も重要な国際水路として知られています。
ペルシャ湾はまた、東西の商品が取引される場所として、常に地域および国際的な各勢力の競争や小競り合いの舞台となってきました。
ペルシャ湾岸の一部のアラブ諸国は近年、西側の植民地主義にあおられてペルシャ湾の名称を変えさせようと企んでいます。しかしペルシャ湾は、古い昔からこの名前で呼ばれてきました。
イラン外務省は、ペルシャ湾の日にちなんで発表した声明において、「古くから文明を築いてきた水域であるペルシャ湾は、地域の激動の歴史を通じて、世界のあらゆる言語で継続的に、ペルシャ湾の名前で呼ばれるか、それに相当する語が用いられてきた」と説明しました。
また、「紀元前数千年から現在に到るまで、数多くの本、旅行記、書類、地図、歴史研究、および国際文書においては、由緒あるペルシャ湾もしくはパールス海の名前が常に用いられ、歴史家や研究者も、特にアラビア語とイスラム教の重要な資料でそのように説明・強調している」と続けました。
そして、「イラン政府は、近隣諸国政策を強調するとともに、この水域が地域の安全と安定の砦、かつ地域諸国民の間の平和、友好、共生の象徴となり、また、同湾周辺諸国による平和と安全の確立を地域外の者たちも尊重するように望む」としました。