イラン大統領、「地域の未来を描くのは協議でなく諸国民の抵抗」
(last modified Mon, 09 May 2022 05:49:15 GMT )
May 09, 2022 14:49 Asia/Tokyo

ライースィー・イラン大統領が、「パレスチナや地域の将来を作り上げるのは協議の席やオスロ合意、キャンプ・デービッド会議、はたまたアメリカ提案の一方的な解決策たる“世紀の取引”などではなく諸国民の抵抗であり、それこそが新たな地域的秩序を決定付けることができる」と語りました。

ライースィー大統領は8日日曜、テヘランにてシリアのアサド大統領およびその随行団と会談した際、全ての国がシリアの国家主権や領土保全を尊重する必要性を強調するとともに、「地域のアラブ圏および非アラブ圏の一部首脳らが、シリアの政権がいつ転覆するか話題にしていた当時、イランはシリアの政府や国民とともにあった」と述べています。

また、「シリア領土のうちの重要な一部の領域が、今なお外国の占領下にあることは誠に遺憾である」とし、「シリアの全領土が、外国の占領者から解放されるべきだ」としました。

一方、アサド大統領も、「シリアとして、安全保障や政治、経済の分野においてイランと幅広く連携・協力する用意がある」とし、地域におけるテロ対策においてイランが重要な役割を果たしていることを強調しました。

そして、イランとシリアの関係を戦略的なものだとし、「抵抗の枢軸に対する過去10年間の戦争を経た後の地域情勢は、堅忍不抜さが効果や影響力を持つことを示した」と語っています。

さらに、対テロ戦争でのシリア国民に対するイランの支援に謝意を示すとともに、「西側諸国やタクフィール派の侵略に対して対抗や抵抗してきたこの年月において、イランは当初からシリアに寄り添ってきた唯一の国である。シリアの政府と国民は自分たちがイランに多くを負っており、今後もわが国としてイランとの約束を守るべき身であると考える」としました。

 


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