岸田首相がスペインで韓国新大統領と初対面、「日韓関係を未来志向に」
6月 29, 2022 14:33 Asia/Tokyo
日本の岸田文雄首相が、スペイン・マドリードで韓国のユン・ソクヨル新大統領と初めて対面し、短時間言葉を交わす中で健全な日韓関係の回復を提起しました。
韓国・ヨンハプ通信によりますと、岸田首相はNATO北大西洋条約機構の首脳会議に出席するため訪れているスペインで現地時間の28日火曜、同国の国王フェリペ6世が主催する晩さん会に出席した際、初めて対面し、3~4分ほどことばを交わしました。
岸田首相はユン大統領の就任と今月1日の統一地方選の勝利を祝い、またユン大統領も岸田首相が7月10日の参院選で良い結果を得られるよう願っていると応じています。
また、ユン大統領が「参院選後に、韓日間の懸案を速やかに解決して(両国関係を)未来志向に進める考えを持っている」と述べると、岸田首相は感謝の意を示し、厳しい日韓関係を健全な関係に戻すために尽力してほしいと伝えました。
両首脳は、現地時間の29日水曜に開く日米韓首脳会談などの場で対話を続けていくことを申し合わせたということです。
これについて磯崎官房副長官は、「政府としては、日韓関係を健全な関係に戻すべく、日本の一貫した立場に基づき、今後、ユン大統領はじめ韓国側と密接に意思疎通をしていきたい」と述べました。
ユン大統領は、大統領選で当選した直後の去る3月11日に岸田首相と電話で15分間会談したほか、就任式が開かれた先月10日には林芳正外相と面会し、岸田首相の親書を受け取っています。