在イラン日本大使館が、殉教者の母・山村邦子さんの逝去に弔意
7月 03, 2022 16:59 Asia/Tokyo
イラン在住の日本人で、1980年代のイラン・イラク戦争で息子が殉教した山村邦子さん(イラン名:サバー・バーバーイー)の逝去にあたって、在イラン日本大使館が弔意を示しました。
在イラン日本大使館は今回、インスタグラムにおいて追悼メッセージを掲載しました。
テヘランにあるメエラージ・ショハダーでは2日土曜、前日に亡くなった山村さんの葬儀が行われ、別れを惜しむ人々が多数集まりました。また、3日日曜の埋葬式も盛大に実施されました。
山村さんは1938年、兵庫県芦屋市で生まれました。20歳の時、イスラム教徒のイラン人男性と知り合い、そのイスラム的道徳心の影響を受け、イスラム教に改宗。聖典コーランの第34章の名にちなんで「サバー」という名前を自ら選びました。その後、この男性と結婚し、イランに移住し3人の子供を設けました。
山村さんの息子のひとり・モハンマドさんは(1983年4月11日)、イラン・イラク戦争(別名:聖なる防衛/押し付けられた戦争)の「夜明け作戦」で殉教しています。
山村さんは、イラン国営放送国際部のラジオ日本語創設にも大きな役割を果たし、同局の専門家として協力を続けました。山村さんの回想録『日出づる国からの移住者』は、イランのスーレ・メフル社より出版され、その他の言語にも翻訳されています。