知床沈没事故の2遺体、サハリンでの引き取りでロシアと調整
7月 27, 2022 15:06 Asia/Tokyo
北海道・知床半島沖での観光船沈没事故で行方不明となり、北方領土の国後島で見つかった男女2人の遺体を、ロシア領サハリン南部での引き取る方向で調整が進められています。
日本の報道各社によりますと、知床半島沖で観光船「KAZUI(カズワン)」が沈没した事故で、現在はロシアが実効支配する北方領土の国後島で見つかった男女2人の遺体について、海上保安庁の巡視船がサハリン南部のコルサコフ港で引き取る方向で調整していることが、関係者への取材でわかりました。
遺体の引き取り方法についてはこれまで複数の案が検討されていましたが、ロシア側との調整が長引いていました。
この問題に関して、木原誠二官房副長官は26日火曜の記者会見で、今月25日にロシア外務省から、在ロシア日本大使館に引き渡し方法について連絡があったことを認め、「今後の調整はロシア側の正式な回答を踏まえて行う必要があるが、一日も早く引き渡しが実現できるよう調整を進めていきたい」と述べました。
これまでに国後島で見つかった男女2人の遺体については、ロシア側から外交ルートを通じて、DNA鑑定で乗船者のものと一致したとの通知が日本側になされています。
今年4月23日、北海道・知床半島西部を巡る観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没し、乗客乗員26人のうち、14人が死亡、12人が行方不明になり、21世紀では国内最悪の海難事故となりました。
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