岸田首相が長崎の平和祈念式典でスピーチ
(last modified Tue, 09 Aug 2022 06:24:02 GMT )
8月 09, 2022 15:24 Asia/Tokyo

長崎の平和祈念式典で、岸田首相が演説を行いました。

米軍が長崎市に原爆を投下して77年の9日火曜、同市の平和公園で平和祈念式典が開かれました。

日本の報道各社によりますと、1100字あまりに及んだ平和祈念式典での岸田文雄首相のあいさつは、約8割が広島で平和記念式典でのあいさつとほぼ同じものでしたが、被爆地広島出身の総理大臣としての私の誓い」という表現は「総理大臣としての私の誓い」に変わっています。

また今回は、来年のG7サミットの広島開催には触れず、NPT核兵器不拡散条約への出席に関連し、「厳しい安全保障環境の中にあっても、核不使用の歴史を継続し、長崎を最後の被爆地とし続けなければなりません。透明性の確保、核兵器削減の継続、核不拡散も変わらず重要な取り組みです」という段落が加わりました。

一方で、広島原爆を巡っては「黒い雨」体験者への救済が4月に始まり、同様に国が定める援護区域外で長崎原爆に遭った被爆体験者の救済を求める声が上がっている中、岸田首相はこれについては触れていません。

今回の式典は新型コロナウイルス感染防止のため、規模を半分以下に縮小して行われ、別会場からモニターで見守った370人を含む1970人が出席しました。

また海外からは米英中仏印、イスラエルの核保有6カ国など過去最多の83カ国が参列しています。

なお、岸田首相は9日午後、現職の首相として初めて長崎原爆資料館を訪問する予定です。

この訪問は長崎の被爆者団体が長年、要望していたもので、被爆者に寄り添った姿勢を発信する機会となりそうです。

 


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