日本が、長射程巡航ミサイルの保有を計画
(last modified Sun, 21 Aug 2022 09:14:43 GMT )
8月 21, 2022 18:14 Asia/Tokyo
  • ミサイル
    ミサイル

日本が、中国に対する戦力強化を狙い、長射程巡航ミサイル1000発の保有を検討しています。

日本と中国は、尖閣諸島と日本で呼ばれている、周辺海域に豊富な石油・ガス資源を有する東シナ海上の列島をめぐり、対立しています。中国は、同諸島に対する日本の領有権を認めておらず、釣魚群島という独自の名称で呼び、その領有権を主張しています。

中国は、西側諸国や日本を含む地域の西側同盟国による台湾問題への干渉をめぐっても、日本政府に不満を抱いています。中国は日本に対して、自国の領土主権や海洋権益、国益を尊重し、状況を複雑にするような行動を控えるよう、要請もしています。また、東シナ海および南シナ海における日本の行動についても不満を表明しており、台湾海峡における外国軍駐留には断固として反対すると強調しています。

読売新聞によりますと、複数の政府関係者は、政府が国産で陸上自衛隊に配備されている「12式地対艦誘導弾」の射程を、現在の百数10kmから北朝鮮や中国沿岸部に届く1000km程度に延伸し、艦艇や戦闘機からも発射できるよう改良を進めていることを明らかにしました。

また、地上発射の改良型は当初の予定を約2年早めて2024年度にも配備する方針であり、地上を標的とする対地攻撃への応用も進めるともしました。

日本外務省は、この問題についてまだコメントを出していません。

日本は現在、第二次世界大戦後に定めた自国憲法を、防衛のためだけなら軍の使用ができると解釈し、近年軍事費を増やして、より大胆な戦略を推し進めようとしています。しかしこれまで日本は、外国の領土を標的とすることができる長距離ミサイルの配備を避けてきました。

先日のアメリカのナンシー・ペロシ下院議長による台湾訪問後、地域の緊張は高まっています。中国は、台湾 を自国の領土の一部と見なしており、他の諸国が台湾と公式関係を結ぶことは、自国の主権への侵害だと見なしています。中国政府はペロシの訪台を受け、台湾付近や、日本のEEZ排他的経済水域において、前例のない規模の演習を行っています。

 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram    Twitter    urmediem