ブルームバーグ、「円安は長期的には日本経済にマイナス」
9月 04, 2022 20:45 Asia/Tokyo
円相場は、2日午前に24年ぶりとなる1ドル・140円を突破し、円の下落に歯止めがかかりません。
ブルームバーグによりますと、今年1月から現在までに円相場はほぼ21%下落しました。過去1年間で円の対ドルレートは約27%も値下がりしました。
現在の円安は、日銀の異次元緩和・ゼロ金利政策と、インフレ抑制を目的とした米連邦準備制度の利上げ政策の差が開く一方であるとの見通しから続いています。
第二次安倍政権が主導したアベノミクスでは、輸出による利益向上のため円安誘導が行われ、大企業もこれを歓迎しました。しかし現在の円安はそのメリットよりも、輸入商品・原材料の高騰をもたらし、大企業にも不利益が大きいとされています。
ある日本人エコノミストは、「通貨の力とはイコール国力だ。円安は短期的展望では労働力や経営資源を安くし、全体的には景気は回復するように見えるが、中期的、長期的には日本経済を損ねてしまう」と述べています。
タグ