安倍元首相の国葬実施、反対派いぜん多く
東京都の日本武道館で27日火曜、安倍晋三元首相の国葬が営まれも、国民からは費用の高さを理由に反対する声も高まっています。
CNNが東京から報じたところによりますと、 政府は警備体制を強化しており、治安維持のために警官約2万人が派遣され、厳戒態勢がしかれています。
しかし、そうした中でも会場の外では警察とデモ隊が口論する場面も見られました。
27日午前には、献花を行って安倍氏に最後の弔意を示そうと、指定された場所の外に人々が列をなした一方で、1000人以上が国葬反対の街頭デモを実施しました。
日本の報道各社が東京都警視庁の発表として報じたところによりますと、デモとして届けられているのは都内4か所ですが、その他にも、小規模な反対行動などが行われているとみられます。
また、国会議事堂前には、市民や野党の代表が集まり、国葬開始時刻に合わせて反対の声をあげており、群集は数千人規模にのぼるとみられます。
日本時間の27日正午ごろには最初のデモがJR御茶ノ水駅近くからスタートし、「安倍の国葬やめろ」「弔意の強制やめろ」とシュプレヒコールを上げながら、国葬会場となる日本武道館方面に向かいました。
また午後1時5分ごろには、日比谷公園に集まったデモ隊が行進を始め、多数の高齢者が「なくそう国葬」などと繰り返し訴えた。
国会議事堂前でも午後2時からデモが予定されており、1時間以上前から100人近くが集まり、歩道に列をなして座り込む姿も見られ、周辺では数十人の警察官が目を光らせていました。
会場となる日本武道館には4300人以上が参列し、その中には米国のハリス副大統領やインドのモディ首相などの海外要人も含まれています。
安倍元首相の国葬実施により、日本で1967年以来となる国葬をめぐる世論の深い分断が浮き彫りになっています。