円安さらに進行、一時32年ぶりの1ドル149円台
10月 18, 2022 13:54 Asia/Tokyo
東京外国為替市場でさらに円安が進み、円相場がおよそ32年ぶりに1ドル149円台まで値下がりしました。
日本の報道各社によりますと、18日火曜の東京外国為替市場は、アメリカで大幅な利上げが続くという見方から、円相場が1ドル149円台まで値下がりし、およそ32年ぶりの円安水準で取り引きされています。
バイデン米大統領が今月15日、ドル高について「懸念していない」と発言したと伝わり、ドルが買われた形となっています。
FRB米連邦準備制度理事会がインフレを抑えるため大幅な利上げを続ける一方、日本銀行は金利を低く保つ姿勢を維持していることから、金利の高いドルを買い円を売る動きが続いており、FRBが利上げを始めた3月以降、円安は34円以上進んでいることになります。
円安により輸入価格の上昇を通じて全般的に物価が上昇し、家計や企業の負担は重くなっています。
政府と日本銀行は去る9月22日に24年ぶりとなるドル売り・円買いの為替介入を実施し、これによりお介入直後は一時1ドル140円台まで円高が進んだものの、その後は反転し、円安が進んでいます。
鈴木俊一財務相は18日の閣議後の記者会見で、為替介入の可能性について、「過度な変動があった場合は適切な対応をとるという考えは、いささかも変わりない。きょうもしっかりと市場の動向を注視する」と述べました。
市場関係者は「鈴木財務大臣と日銀の黒田総裁が衆議院予算委員会で発言し、一部の投資家からは円安へのけん制と受け止められ、いくぶん円の買い戻しも入った。市場介入への警戒感も根強く、政府・日銀の対応が注目されている」とコメントしています。
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