日本の「風流踊」がユネスコ登録の見通し
11月 01, 2022 15:54 Asia/Tokyo
ユネスコの無形文化遺産に、日本各地の盆踊りなどで構成する「風流踊」が登録される見通しとなりました。
日本の報道各社によりますと、ユネスコ国連教育科学文化機関(ユネスコ)の評価機関は、盆踊りなどとして伝承されてきた24都府県41件の民俗芸能「風流踊」を無形文化遺産に登録するよう勧告したと発表しました。
これを受け、今月28日から12月3日までモロッコで開かれるユネスコ政府間委員会で正式に登録が決まる見通しです。
「風流踊」は、国の指定重要無形民俗文化財である全国41の踊りをまとめてユネスコに申請したもので、岐阜県郡上市の郡上踊や、既にユネスコ無形文化遺産となっている神奈川県三浦市のチャッキラコが含まれています。
各地の踊りは人口減少や高齢化による担い手不足が課題となっており、登録が実現すれば、伝統継承の励みになると見られています。
風流踊は華やかな衣装をまとい、太鼓や笛のはやし、歌に合わせて踊るのが共通の特徴で、豊作祈願や厄災払い、先祖供養など地域の歴史や風土を反映した祈りが込められています。
今回のユネスコ登録が実現した場合、2020年の「伝統建築工匠の技:木造建造物を受け継ぐための伝統技術」以来となります。
なお、今回は韓国の伝統仮面劇「タルチュム」も、同国22番目の無形文化遺産としてユネスコに登録される見通しです。