日本でコロナ第8波、行動制限なしの年末年始に懸念高まる
12月 27, 2022 16:02 Asia/Tokyo
日本では新型コロナの増加傾向が続いており、年末年始でさらに感染者数は増えることが心配されています。
日本の報道各社によりますと、国内の1週間平均の1日あたりの感染者数は12月上旬に一時、横ばいになりったものの、その後再び増加に転じています。
特に今月21日の感染者数は全国で20万6943人と、およそ4か月ぶりに20万人を超え、「第8波」では最多を記録しました。
厚生労働省の専門家会合は同日、感染者数が増加する速度は低下しているとしながらも「増加傾向が続いている。遅れて感染拡大が始まった中国・四国や九州などでは増加幅が大きい」との見解を示しています。
加えて、これまで主流だったオミクロン株の「BA.5」による感染に加え、より免疫から逃れやすい新たな変異ウイルスへの置き換わりが進んできていることが影響しているとみられています。
さらに「第8波」では、コロナ感染による死亡者数が感染者数に比較して多くなっていることが懸念されており、最近では1日当たり約200人~300人がコロナで命を落としています。
日本ではこれから、年末年始の休暇シーズンに入ることから、新型コロナ対策にあたる政府分科会メンバーで東邦大学の舘田一博教授は「行動制限がないなかで年末年始の時期を迎え、クリスマス、忘年会、帰省、新年会と接触機会が増えることなどで感染が急増に転じないか注意が必要だ」との見解を示しました。
なお、日本におけるこれまでのコロナ感染者数は累計で2834万3661人、コロナ感染による死亡者数は合計5万5542人となっています。
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