岸田首相が春節に祝辞、繁体字も使用

1月 21, 2023 17:55 Asia/Tokyo

岸田文雄首相が、中華圏の旧正月・春節に当たって祝意を表明しました。

岸田首相は２０日金曜、「春節」（２２日）に合わせ、首相官邸のホームページに、日本に住む中国人などに向けた祝辞を日本語と英語、中国語の簡体字と繁体字で祝辞を発表し、「国際社会と協力し、普遍的価値に立脚した国際的規範や原則の維持強化を推進していきます」としました。

産経新聞によりますと、日本のこれまでの歴代政権は、中国大陸で使われる簡体字で発信してきましたが、岸田首相は昨年初めて、台湾などで使われる繁体字や英語での祝辞も発表しました。

岸田首相は今年も同様の形式で公表し、中台双方を意識した発信となっています。

なお、今回の祝辞はウクライナ戦争を念頭に、「新型コロナウイルスに立ち向かう厳しい日々が続く中、戦争の惨禍も目の当たりにしました」とした上で、「全ての人々が正常な生活を取り戻せる年となることを願っています」と強調しています。

そして最後に「困難に直面した時の古人の智恵に学び、着実に時には一気に進んでいきましょう。どんな困難も皆が共に歩めば必ず乗り越えられます」と締めくくりました。

こうした一方で、中国当局は先だって、外交や公務、緊急を要するビジネスに関するビザなどを除き、日本人へのビザの発給を一時的に停止しています。

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