日本列島のほぼ全域で氷点下、各地で事故、渋滞、立ち往生相次ぐ
日本全国で、この冬一番の非常に強い寒気の影響で風も強まり、各地で立ち往生や渋滞が相次いだほか、空の便の大量欠航、スリップ事故も多発し、住宅や農業設備などにも被害が出ています。
日本の報道各社によりますと、25日水曜10年に一度の史上最強の寒波が猛威を振るい、各地で雪や凍結による事故や立ち往生が相次ぎました。
NEXCO西日本によりますと、名神高速道路上り線では25日午前11時現在、雪の影響で滋賀県の瀬田東インターチェンジ(IC)を先頭に、一時47キロの渋滞が発生しました。
また、大雪や路面凍結などによる事故も多発しており、各地で動けなくなる車や、事故が多発したほか、成田空港では、着陸した貨物機が機材を運ぶ車と接触する事態が発生しました。
空の便では、日本海側を中心に全日空89便、日本航空121便、スカイマーク8便など200便以上が欠航し、9000人以上に影響が出ました。
高速道路は、九州道や東九州道、大分道、長崎道、北陸道などで通行止めが出ています。 鉄道については、JR東日本によりますと、新潟県内を走る特急9本などが運休し、25日は山形新幹線が全線で終日、運休の予定となっています。
松野博一官房長官は25日水曜午前の記者会見で、24日からの大雪の影響で1人が死亡したと発表しました。
また、この他に死者2人、軽傷者1人について、大雪災害との関連を調査している、としています。
また、西日本を含めた広い範囲で大雪のピークは過ぎつつある一方で、北日本や東日本の日本海側では26日にかけて局地的に大雪となる可能性があるとして、「引き続き最新の気象情報や交通関係の情報に十分注意し、不要不急の外出は控えてもらいたい」と呼びかけました。