1月 28, 2023 16:20 Asia/Tokyo

トヨタ自動車の新社長に、佐藤恒治(さとうこうじ)氏(53)が就任します。

トヨタ自動車は14年ぶりとなるトップ交代の人事を発表し、現会長である内山田竹志氏(76)の退任にともなって、現社長・豊田章男氏(66)が代表権のある会長に、新社長には執行役員の佐藤恒治氏(53)が就任することになりました。

「豊田家のプリンス」として40代ですでに副社長に就任していた豊田社長とは対照的に、佐藤氏は2021年に執行役員へ就任したばかりです。

しかも、副社長や取締役としての経歴もなく、豊田家との血縁関係もない佐藤氏の社長就任は、異例の大抜擢とみなされています。

佐藤氏は1992年に早稲田大学理工学部機械工学科卒業し、トヨタ自動車株式会社に技術者として入社しました。

初代プリウスやビスタのサスペンション設計に関わり、2005年からは高級車ブランドレクサスの開発に参画。その後レクサスのチーフエンジニアなどを経て、2020年にはレクサスとレーシングブランド「GAZOO Racing」のトップに就任しました。さらに2021年には、企業のブランドマネジメントを統括する最高ブランディング責任者にも抜擢されています。

一方で、豊田氏と佐藤氏には「師弟関係」があり、特に2人の密接なつながりは、1989年に登場したレクサスの歴史のなかに存在しています。

新体制は4月1日から始まることになり、2人の新たな「師弟関係」が次のトヨタをどう変えていくのかが注目されます。

 


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