日本のイラン研究者2名が死去
3月 09, 2023 20:43 Asia/Tokyo
かつての大阪外国語大学(現・大阪大学)ペルシア語専攻で教授を務めていた著名なイラン研究者2人が、病気のため相次いで亡くなりました。
亡くなったのは、岡崎正孝氏と森茂男氏の2人です。
岡崎正孝氏は、イランの社会・経済史および農業制度を専門とし、多くの著作や論文を執筆しました。岡崎さんは日本とイギリスで学位を取得し、英語からペルシア語に翻訳されていたアン・ラムトン著『ペルシアの地主と農民 土地保有と地税行政の研究』を邦訳しました。また、イラン各地の農村で研究も行いました。
森茂男氏は、ペルシア語文法のほか、イランへのイスラム流入前後におけるペルシア語の語源や多言語との関連を研究し、文法や古代ペルシア語から中期ペルシア語までの変遷に関する著作や論文を記しました。
岡崎氏は2000年、森氏は2013年に大学教授を定年退職しました。ともにペルシア語教育に長年取り組み、日本のイラン研究分野でも広く知られた人でした。