東電本社前で抗議デモ実施、参加者らが原発の処理水放出に反対
東京電力本社前で、福島原発処理水の放出に反対するコウギデモが行われました。
中国グローバルテレビジョン日本語放送・CGTNが今月9日、報じたところによりますと、東京電力が福島第一原子力発電所の処理水放出トンネルに海水を注入した後、福島第一原子力発電所が面する湾内で放射性元素を過剰に含む魚が発見されました。
これを受け今月7日夜、市民は東京電力本社前で、日本政府が処理水を海洋放出することに反対し、極めて無責任な行為だと主張しました。
デモ参加者のある女性は、「彼らは汚染水と言わないです。なんと言うと思いますか。処理水って言ってるけど、アルプスで処理したから大丈夫だ、とんでもないです。
放射能汚染水なのですね。これを漁師さんたちが受け入れられると思いますか。
特に私が漁師さんたちから直接伺ったことがあるのですけど、自分たちはもういいと。
だけど息子たちがやっとこの漁師をやっていこうと希望が出始めた時に、汚染水を海に流して、若者たちは絶対に救われないですね」と語りました。
またある男性のデモ参加者も、「本当に漁業関係者が反対しているのは魚に実害が及び、周りの私たち人間に実害が及ぶから、反対しているのですね。やはりそれを無視して、政府がやろうとしていますよ。でも業者は最後まで反対します」と訴えました。
さらに、別の男性は、「今東電の中ではこの汚染水を流すことは危険なことは分かっているのです。
だから福島第一原子力発電所の中で、今研究棟というところで、湾内で釣った魚を調べる施設があるんですよ。
ということははっきり言って、安全かどうか分かっていない状態だから、そういうことをやるのであって、自分たちでも安全であると分からないことは絶対やってはいけない」とコメントしています。
福島原発処理水の海洋放出に関する日本政府の決定については、これまでに福島の地元民などのほか、中国や韓国などの近隣諸国からも懸念や反対の声が上がっています。