映画「バービー」が原爆ミーム画像で物議、日本側も米本社を批判
8月 05, 2023 15:40 Asia/Tokyo
バービー人形の世界を実写化した「バービー」と、原子爆弾を開発した物理学者を主人公にした「オッペンハイマー」の米映画2作品のコラージュ画像をめぐり、日本では非難のコメントが続々とSNSに書き込まれています。
ロイター通信が3日木曜、報じたところによりますと、米ワーナー・ブラザース配給の映画「バービー」は全世界で8億ドル以上の興行収入を上げるヒット作となっている一方、日本では原爆発明者を描いた映画「オッペンハイマー」との合成画像(ミーム)を巡って批判にさらされ、今月11日の公開を前に影を落としています。
2つの作品を合わせた造語「バーベンハイマー」は交流サイトの「X」(旧ツイッター)でトレンドとなり、バービーとオッペンハイマーを核爆発の背景と合わせたミームをファンらが制作しました。
これにバービー公式アカウントが好意的な投稿を返し、日本で批判が高まったことから、ワーナー・ブラザース・ジャパンが「配慮に欠けた反応は極めて遺憾」などと米本社を批判する騒ぎに発展しました。
また、オンライン署名サイト「Change.org」では「バーベンハイマー」というハッシュタグをやめるよう2作品の配給会社に求めるページが立ち上げられ、3日木曜までの2日間で1万6000人以上の署名を集めています。
なお、この問題について、米ワーナー・ブラザースは日本時間の今月1日、地元芸能メディアに対して「配慮に欠けた投稿を遺憾に思っております。心からおわびします」とする声明を出していました。